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2026.01.16
「『IT人材不足』なのに『未経験が採用されない』矛盾。 2026年の採用トレンドから読み解く“生き残る未経験者”の特徴」

「IT業界は深刻な人手不足。エンジニアは売り手市場です」
ニュースや求人サイトではそんな言葉が躍っているのに、いざ応募してみると書類選考で落とされ続ける。
「未経験歓迎」と書かれた求人でさえ、お祈りメールばかりが届く。
あなたは今、そんな「社会の言説」と「目の前の現実」のギャップに苦しんでいませんか?
多くの人がプログラミング学習で挫折してしまう中、厳しい勉強を乗り越えてきたにもかかわらず、就職活動という新たな壁に阻まれて自信を失いかけているかもしれません。
なぜ、人手不足なのに未経験者は採用されないのでしょうか。
実は、ここ数年で企業が求める「未経験者」の定義は大きく変化しています。
この記事では、2026年の採用トレンドを踏まえ、矛盾して見える市場の構造と、そこを突破して内定を勝ち取るための具体的な戦略をお伝えします。
まず、現状を正しく理解するための要点を整理します。
企業が叫んでいる「人手不足」は、即戦力となるミドル〜シニア層のエンジニアの話であり、教育コストのかかる未経験者の枠はむしろ狭まりつつあるのが現実です。
しかし、これは「未経験者が絶対に採用されない」という意味ではありません。
変化したのは、「ポテンシャル採用」の合格ラインです。
かつては「やる気」や「若さ」だけで採用された時代もありましたが、現在は「自らキャッチアップし、早期に戦力になれる証拠」を提示できる人だけが、狭き門を突破しています。
数年前までは、プログラミングスクールでカリキュラムを完遂し、Webアプリを一つ作れば、それが十分なアピール材料になりました。
しかし今は、多くの未経験エンジニアが同じように勉強し、似たようなポートフォリオを持って面接に来ます。
採用担当者から見ると、誰が作ったものか区別がつかない状態になっているのです。
2026年のトレンドとして顕著なのは、「教材の外側」にある経験が重視される点です。
与えられたカリキュラムをこなすだけでなく、そこから派生して自分で機能を追加したか。
エラーが出たときに、講師に聞くのではなく自分で公式ドキュメントを読んで解決したか。
厳しい言い方になるかもしれませんが、「教えてもらったこと」を完璧にできるだけでは、今の採用基準を満たすのは難しくなっています。
逆に言えば、少しでもオリジナリティや試行錯誤のプロセスを見せることができれば、他の候補者と大きく差別化できるチャンスでもあります。
GitHub CopilotやChatGPTなどの生成AIが開発現場に普及したことで、エンジニアに求められるスキルセットも激変しました。
単純なコーディング作業はAIが高速で行ってくれるため、「コードが書けること」自体の価値が相対的に下がっています。
これからの未経験者に求められるのは、「AIを使って何を実現するか」という課題解決力です。
「AIにコードを書かせたら動いた」ではなく、「AIが書いたコードのロジックを理解し、バグが出たときに修正できる基礎力」や、「実現したい機能のために適切なプロンプト(指示)を出す設計力」が問われます。
面接では、「きれいなコードを書けます」とアピールするよりも、「作りたい機能があり、AIを活用しながらこのように実装時間を短縮しました。詰まった箇所は基礎知識を使ってこのようにデバッグしました」と話せる方が、現場適応力が高いと判断されます。
現場のエンジニアが最も恐れているのは、「手取り足取り教えないと動けない人」を採用してしまうことです。
リモートワークが定着した現場も多く、隣の席で常にサポートできる環境とは限りません。
そのため、「自走力(自ら考え、動き、完遂する力)」の証明が内定への鍵となります。
では、どうやって自走力を証明すればよいのでしょうか。
もっとも効果的なのは、ポートフォリオの作成過程(思考プロセス)を言語化することです。
READMEや職務経歴書に、以下の要素を盛り込んでみてください。
技術的に未熟であることは問題ではありません。
重要なのは、未知の問題に直面したときに、自分自身で道を切り拓こうとする姿勢と行動力です。
未経験からエンジニアを目指して勉強を続ける中で、心のどこかに「入社したら研修で教えてもらえる」という期待はありませんか?
もちろん教育体制が整った企業もありますが、面接の場ではその期待を一度捨て、「自分はビジネスパートナーとして貢献する意思がある」というマインドセットを見せることが重要です。
「未経験ですが、頑張ります」という言葉だけでは、採用担当者の不安は払拭できません。
「御社のこの事業領域に興味があり、現在は関連するこの技術を学んでいます。入社後は〇〇の部分で貢献したいと考えています」
このように、相手のビジネスを理解し、自分がどう役立てるかを具体的にイメージさせる提案ができれば、評価は一変します。
プログラミング学習の挫折ポイントを乗り越え、ここまで来たあなたには、学習習慣という強力な武器がすでに備わっています。
あとは、その武器の使い方を「学習者」モードから「実務者」モードへ切り替えるだけです。
「人手不足なのに採用されない」という矛盾の正体は、企業が求める「未経験者像」の高度化でした。
しかし、これは決して越えられない壁ではありません。
スクールで学んだレールから一歩踏み出し、自分なりの試行錯誤や課題解決のプロセスを言語化する。
そして、AIなどの新しいツールを味方につけながら、自走できる姿勢を示す。
これらを意識するだけで、あなたの市場価値は確実に高まります。
就職活動がうまくいかないと、「自分には才能がないのでは」と不安になることもあるでしょう。
ですが、諦める必要はありません。
戦略を少し変えるだけで、届かなかった場所に手が届くようになります。
あなたがエンジニアとして現場で活躍する日は、きっとそう遠くないはずです。