
「エンジニア=リモートできる仕事」って本当?
コロナ禍をきっかけに広がったリモートワーク。エンジニア職は「在宅でも働ける仕事」の代表格として注目を集めました。
しかし、実際に現場で働くエンジニアの声を聞くと、
「リモートの自由さは魅力だけど、孤独を感じることもある」
「成果で評価されるから、スキルと自律が求められる」
といった現実も見えてきます。
この記事では、リモートで働くエンジニアの現状・メリット・デメリット・必要スキルを整理し、
「自分にもできるかどうか」「どう準備すれば実現できるか」を明確にしていきます。
リモートワークエンジニアが急増している理由
1. DXとクラウドの普及
クラウド環境(AWS・GCP・Azureなど)の発達により、どこにいても開発環境を共有できるようになりました。
GitHubやSlackなどのツールでチーム開発も可能になり、「オフィスにいなくても仕事が回る」時代が到来しています。
2. 企業側のコスト削減・採用拡大
オフィス費用削減・地方人材の採用・柔軟な働き方の推進など、企業にもリモート導入のメリットが増加。
特にIT企業やスタートアップではフルリモート前提の採用が一般化しています。
3. エンジニアの「働き方の選択肢」が広がった
働く場所よりも「何を作るか」「誰と働くか」を重視する人が増えています。
リモートは、そんな価値観の変化にもぴったりな働き方です。
リモートで働くエンジニアのメリット
・時間と場所の自由
通勤が不要。地方・海外からでも案件に参加できる。
・集中できる環境
自分のペースで開発に没頭できる。
・副業・複数案件との両立が可能
フリーランスや副業エンジニアとしても活動しやすい。
・ワークライフバランスの改善
家族との時間・趣味・学習に時間を使いやすい。
「通勤がなくなるだけで生産性が上がった」という声は非常に多いです。
見逃せないデメリット・課題
リモートワークは「自由=自己責任」。
“楽”というより、“自由の分だけ管理が求められる”働き方です。
・孤独・コミュニケーション不足
通勤が不要。地方・海外からでも案件に参加できる。
・セルフマネジメント力が必要
誰も見ていない環境で、成果を出すための自己管理が重要。
・評価が成果ベースにシフト
“頑張り”ではなく“結果”で判断される傾向が強まる。
・環境整備の負担
機材・通信環境・セキュリティ管理は自己責任になる。
リモートワークに向いているエンジニア職種と求められるスキル・マインド
リモートワークに向いているエンジニア職種には
Web開発系、アプリ開発、インフラ/クラウド、データ/AI、社内SE/ヘルプデスクなどがあります。
1. コミュニケーションスキル
SlackやZoomなど、テキストとオンライン通話を駆使して意思疎通する力。
「伝わる書き方」「報連相のタイミング」がカギになります。
2. タスク管理・セルフマネジメント
自分でスケジュールを組み、納期に間に合わせる自己管理力が必須。
Notion・Trello・Googleカレンダーなどのツール活用も有効です。
3. エンジニアの「働き方の選択肢」が広がった
「どれだけ忙しかったか」ではなく、「何を納品したか」で評価されます。
GitHubでの進捗共有・コードレビュー文化に慣れておくと◎。
4. リモート環境整備
安定した通信環境、ノートPC+外部モニター、静かな作業スペース。
“快適な開発環境”も仕事の一部です。
未経験からリモートエンジニアを目指すには?
結論から言えば、未経験からでもリモートワークは十分可能です。
ただし、いきなり「完全リモート案件」に応募するのはハードルが高いため、次のステップを意識しましょう。
・基礎スキルを身につける(スクールや独学で学習)
・チーム開発経験を得る(スクール課題・副業・社内プロジェクトなど)
・リモート可・ハイブリッド案件に挑戦
この流れで経験を積めば、2〜3年でフルリモートも十分狙えます。
そのために必要なのは、
・「リモートOK」「在宅可」で求人を検索
・GitHubやポートフォリオサイトでスキルを見える化
・副業やクラウドソーシングでリモート実績を積む
ことです。
また、最終的に大切なのは、「信頼される働き方」を身につけること。
リモートワークは自由と責任がセットです。
時間にも場所にも縛られず理想的に働くために、まずは“信頼を築く力”を磨きましょう。