
◆「どの言語から学べばいい?」の悩み、みんな通ります
「プログラミングを始めたいけど、言語が多すぎてわからない」
「Python? Java? JavaScript? どれが正解なの?」
SNSやYouTubeではさまざまな意見が飛び交い、結局“どれから始めればいいか分からない”という人はとても多いです。
でも安心してください。結論から言えば、“何を作りたいか”で選ぶのが正解です。
プログラミング言語にはそれぞれ得意分野があり、「Webアプリを作りたい」「AIに興味がある」「転職に強いスキルが欲しい」など、目的に合わせて選べば失敗しません。
◆プログラミング言語の“系統”をざっくり理解しよう
まずは全体像をつかみましょう。以下は、主な言語の特徴と向いている分野です。
Webサイト・Webアプリ
主な言語 HTML / CSS / JavaScript / PHP / Python
画面を作る・動きをつける
難易度 ★★〜★★★
スマホアプリ
主な言語 Python / R
データ処理・機械学習・AI開発
難易度 ★★★
インフラエンジニア
主な言語 HTML / CSS / JavaScript / PHP / Python
画面を作る・動きをつける
難易度 ★★〜★★★
業務システム・金融系
主な言語 Java / C#
大企業・金融・官公庁などで利用
難易度 ★★★★
組み込み・IoT
主な言語 C / C++
家電・車・ロボットの制御
難易度 ★★★★★
どの言語にも魅力がありますが、
初心者がまず取り組みやすいのは JavaScript と Python の2つです。
◆初心者におすすめのプログラミング言語3選
① Python ― 幅広く使える万能言語
「AI」「データ分析」「Webアプリ」など、あらゆる分野で活躍する人気言語。
シンプルな文法で読みやすく、初心者でも取り組みやすいです。
向いている人
論理的に考えるのが好き/AI・分析・自動化に興味がある
おすすめ学習法
- ・Progate/Udemy で基礎文法を習得
- ・Google Colab や Kaggle で実際にコードを動かす
- ・「データをグラフ化する」「AIチャットを作る」など小さな目標を設定
② JavaScript ― Webの“動き”を作る主役
Webページに動きをつける言語で、今や全エンジニアの共通スキルとも言えます。
ReactやVueなどのフレームワークを覚えれば、Webアプリ開発にも応用できます。
向いている人
デザイン・UIが好き/Web制作に興味がある
おすすめ学習法
- ・HTML+CSSとセットで学ぶ
- ・「ポートフォリオサイト」や「Todoアプリ」を自作する
- ・GitHub Pages で公開して実績にする
③ Java ― 転職・就職に強い安定派
大規模システムやAndroidアプリなど、企業での採用実績が圧倒的に多い言語です。
特にSIerや金融系、企業内システムなどでは今でも主流。
向いている人
安定志向/企業常駐やチーム開発に関心がある
おすすめ学習法
- ・書籍「スッキリわかるJava入門」シリーズで基礎を固める
- ・EclipseやIntelliJで実際に開発環境を体験
- ・基本情報技術者試験とセットで学ぶと理解が深まる
◆「就職・転職に強い言語」はどれ?
転職市場での人気を踏まえると、下記の3つは求人との親和性が高いです。
Java
採用企業が多い業界 金融・業務系・SIer
求人数の傾向 安定・高需要
JavaScript / TypeScript
採用企業が多い業界 Web・スタートアップ系
求人数の傾向 常にニーズあり
Python
採用企業が多い業界 AI・データ・分析系
求人数の傾向 近年急増中
もし「転職につながる言語」を重視するなら、
Java → JavaScript → Python の順に学んでいくと、
将来的な選択肢が広がります。
◆「言語」ではなく「作品」を目標に
初心者が挫折しやすい理由のひとつは、
「何のために学んでいるか」が曖昧になることです。
おすすめは、“作りたいもの”から逆算する学び方。
たとえば…
- ・「Webサイトを作りたい」→ HTML/CSS/JavaScript
- ・「自動で集計したい」→ Python
- ・「アプリを出してみたい」→ Swift/Kotlin
小さくてもいいので、完成する体験を積むことが継続の鍵です。
◆目的が決まれば、言語選びは迷わない
プログラミング言語は“どれが最強”ではなく、“どれが合っているか”で選ぶもの。
AI時代でもエンジニア需要は増え続けています。
その中で、目的を持って学べる人が一番強い。
「何を作りたいか」さえ決まれば、
言語選びに迷う時間は、未来を変える学びの時間に変わります。