
◆「興味はあるけど、自分には無理かも」と思っていませんか?
「エンジニアって理系出身じゃないと無理でしょ?」
「プログラミングって難しそう…」
そんなふうに感じて、一歩を踏み出せない人は多いと思います。
でも実は、今のIT業界は“未経験からの挑戦”を歓迎する時代になっています。
理由はシンプル。どの業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、ITスキルを持つ人材が圧倒的に足りていないからです。
経済産業省の試算によると、2030年には日本で最大79万人のIT人材不足が発生すると言われています。
つまり「学べばチャンスがある」時代。
未経験からエンジニアになるための学び方・職種選び・転職のステップを、分かりやすく紹介します。
◆ITエンジニアといっても“種類”がある
「エンジニアになりたい」と言っても、実は働き方や仕事内容はかなり幅広いです。
まずは、自分に合いそうな職種を知ることから始めましょう。
Webエンジニア
WebサイトやWebアプリの開発
向いてる人 デザインやUIに興味がある人
アプリエンジニア
iOS/Androidアプリの開発
向いてる人 スマホアプリが好きな人
インフラエンジニア
サーバーやネットワークの構築・運用
向いてる人 コツコツ作業が得意な人
データエンジニア、AIエンジニア
データ分析やAIの構築
向いてる人 数字・ロジックが好きな人
社内SE
社内のIT環境の整備・サポート
向いてる人 安定志向、コミュニケーション重視の人
どれが“正解”というわけではなく、自分の興味・性格・得意な分野で選ぶのがポイントです。
迷ったらまずはWeb系か社内SEから検討してみると、未経験でも入りやすい傾向があります。
◆ゼロからスキルを身につける3ステップの学び方
1. 基礎を理解する(無料教材や動画でOK)
最初はお金をかける必要はありません。
Progate、ドットインストール、YouTubeなど、無料で学べる教材が豊富にあります。
最初の目標は、「プログラムの流れが理解できるようになる」こと。
学ぶ言語は、Web系ならHTML / CSS / JavaScript / PHP、
アプリ系ならSwift / Kotlin などが基本です。
2. 手を動かして“作ってみる”
学んだ知識は、小さなアウトプットで定着させましょう。
たとえば「ポートフォリオサイトを作る」「ToDoアプリを作る」など、
“自分の手で動かす”ことで、理解が深まります。
GitHubやQiitaに投稿すれば、実績として転職時のアピールにもなります。
3. ポートフォリオを作って転職活動へ
スクール卒業後や独学が一通り終わったら、
自分の成果をまとめたポートフォリオサイトを作りましょう。
企業は「何を作ったか」を見ています。
技術力の高さよりも、「課題をどう解決したか」「自分の考えを形にできるか」が評価されます。
◆未経験OKの求人を探すコツ
AIが台頭してから、業界全体が急速に変わりました。
単純な作業は減る一方で、「人間にしかできない部分」がより明確になってきています。
・“実務未経験”歓迎の企業を狙う
「未経験歓迎」でも実際は“スクール卒業者限定”というケースもあります。
求人票で「教育制度あり」「チーム開発あり」と書かれている企業を優先しましょう。
・SES、社内SEも視野に入れる
最初から自社開発にこだわらず、
SES(客先常駐)や社内SEからキャリアをスタートするのも立派な選択肢です。
現場で経験を積み、徐々にスキルを広げていけば十分に成長できます。
・転職エージェント・キャリア相談を活用
「未経験可」の案件を効率的に見つけたいなら、
IT転職専門のエージェントに相談するのも効果的です。
キャリアの方向性を整理してくれるので、モチベーション維持にも役立ちます。
◆資格は“スタートライン”の後押しに使う
資格だけで採用されることはありませんが、「学ぶ姿勢の証明」として効果的です。
おすすめは以下の3つ。
・ITパスポート(国家資格):IT全般の基礎を理解できる。
・基本情報技術者試験:業界標準のIT知識を網羅。
・AWS認定クラウドプラクティショナー:クラウド技術の基礎を学べる。
“資格を取るために勉強する”よりも、“勉強した成果として資格がある”くらいの位置づけが理想です。
◆これからのエンジニアにある3つの魅力
・需要が高く、キャリアの選択肢が広い
・スキル次第で収入、働き方を自分でコントロールできる
・世界中どこでも通用するスキルが身につく
ITスキルは“資格”よりも“武器”に近い存在です。1年後に「何も知らない自分」か「できる自分」か、選ぶのはあなたです。
エンジニアの世界は、最初の一歩が一番難しい。でもその一歩さえ踏み出せば、あとは“続けるだけ”です。
もし迷っているなら、まずは無料の学習サイトを触ってみてください。
「自分にもできるかも」と思えたら、そこがスタートラインです。
あなたのキャリアは、今日からでも作り始められます。